映画「死ぬまでにしたい10のこと」の感想
この話は、タイトルからも想像できるように、余命宣告を受けた女性が「死ぬまでにしたい10のこと」を綴り、それを残り少ない余命の中で叶えていくお話です。
主人公の女性(アン)は23歳で若く、2人の子どもがいます。病気に気づいた時はもう遅く、誰にも告げずに死ぬことを決意します。
アンの夫は失業中、父親は刑務所、アンは夜に清掃員として働いています。
このような暮らしのため、決して楽ではないのですが、アンは文句の一つも言わずに暮らしていました。
アンの「死ぬまでにしたい10のこと」は、
1.娘たちに毎日「愛してる」という。
2.娘たちの新しいお母さんを見つける
3.娘たちが18歳になるまで毎年送る誕生日メッセージを残す
4.家族とビーチに行く
5.好きなだけお酒とタバコをする
6.思っていることを話す
7.夫以外の人と付き合ってみる
8.誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する
9.刑務所のパパに会う
10.爪とヘアスタイルを変える
でした。
1〜3までは娘たちのこと、4〜6,10はすぐ出来そうなこと、9は家族のこと、7,8は女性としての自分自身のことです。
2については、母としての思いが表れているように思います。
娘たちには、自分だけがたった1人の母親と思って欲しいと思っているでしょうが、娘たちが悲しみに暮れず、無事に成長することを願っているからこその想いなのではないかと思います。
7,8については、アンがはじめてキスをした相手の子を17歳で妊娠し、自身の夢を諦めたことを考えると、納得できます。
現在の夫とうまくやっていても、やはり他の人がどのように愛するのかを人生経験として知りたかったんだと思います。
そして、4〜6,10についてはすぐ出来そうなことだったのも印象的です。
結局、この話に限らず、いつでもできると思ってやらなかったら、そのまま時が流れて死を迎えてしまうんだろうなと思いました。
わたし自身も、夢と希望を失い、精神的に病み、死ぬことまでを考えたことがあるので、アンとは正反対の人生ではあるけれど、とても心に響くお話でした。
夢や希望を持ちながら、やりたいことやなりたい自分にどんどん挑戦し、たった1度しかない人生であることを忘れず生きることが大切なんだと思います。